Success Story
建設業

岡村建興株式会社様(後編)企業ドクターは、どうやって会社をより良く変えていくのか? 実際に何を取り組んだのか、岡村建興株式会社の担当3人に聞きました。

―岡村建興株式会社様の支援の裏側―

前回の記事では、岡村建興株式会社様がDX(デジタルトランスフォーメーション)に向き合う中で、現場の社員さんたちが「自分の言葉」で会社の課題をイキイキと話し始めるまでの劇的な変化を紹介しました。

では、その変化は一体どのようにして生まれたのでしょうか?

企業ドクターの支援は、きれいな提案書を提出して終わるようなコンサルティングではありません。岡村建興様の伴走支援の裏側には、経営者に寄り添い、一緒に悩み、現場のデジタル環境を整えるまで、とことん泥臭く伴走し続けるチームの存在があります。

今回は、2019年の支援開始から岡村建興様と関わってきた、永瀧さん、黒見さん、佐々木さんの3人に、支援のきっかけから、現場で本当にあった大変なこと、そして私たちが大切にしている「伴走のリアル」をインタビューしました。

「残土処理」紹介から始まった経営支援

――岡村建興様との最初の出会いは、どのようなものだったのでしょうか。

永瀧さん:

実は、◯年前の段階ではそれほど経営課題について深い話をできていたわけではなかったんです。 「困りごとを解決できる会社を紹介してくれないか」という、ビジネスマッチングのご依頼がスタートでした。たとえば「残土を処理できる業者さんを探している」とか、オフィス機器のメンテナンスといった、日々の身近なご相談です。

最初から「経営を変えましょう!」と踏み込んだわけではありません。目の前の小さな困りごとに一つひとつ全力で応えていくうちに、少しずつ信頼を得ることが出来ていったという形ですね。

――そこから、どのように本格的な経営支援へとつながっていったのですか?

永瀧さん:

きっかけは、国が推進している「DX認証・DXマーク」(※ DXに取り組める経営体制があると国が認証する制度)のご案内でした。これを取るとIT導入補助金が申請できたりするんですが、申請書類を書くには、経営課題と正面から向き合う必要があるんです。そうして現状を整理していく中で、社長から「変わらなければならないのはわかっているが、どこを目指していけばいいのかわからない」「経営として、何の指標を見て、実際にどう変えていけばいいのか。」という、深い領域のご相談をいただくようになったんです。

ただ、経営や財務、組織の話になると、私一人の知識だけで完結するものではありませんので、より専門的に会社を健康診断して、具体的なプランを作るために、財務面や戦略策定のプロである黒見さんにバトンを繋ぎました。

「DXマーク」をきっかけに、経営の課題が見えてきた

――黒見さんは、どのような形で支援に加わったのでしょうか。

黒見さん:

永瀧さんが作ってくれた大切な信頼関係を引き継ぎ、私は「会社の現状をしっかり診断して、未来へのロードマップ(計画)を立てる」という役割で、2024年のタイミングでプロジェクトに入りました。

よく勘違いされがちなのですが、「DX認証」はただマークを取って終わりではありません。会社の現状を見直すための絶好のきっかけなんです。特に毎日が忙しい中小企業の場合、デジタル化が進んでいないと、どうしても「その場しのぎの経営判断」になってしまいがちです。

でも、デジタル化はあくまで道具(手段)にすぎません。まずは岡村建興様が「いま、どこでつまずいていて、これからどこへ向かいたいのか」を、社長と一緒に整理することから始めました。

財務も現場の声も、数字で「見える化」すれば、やりたいことが見えてくる

――具体的には、会社の何を「見える化」していったのでしょうか。

黒見さん:

まずは、一番大切な「お金(財務)」の面です。会社がしっかり利益を出せる体質になっているかを確認するために、毎月の数字を細かくチェックする仕組みを入れました。 岡村建興様には複数の部門(工事部、機工部、製品部、住宅部)があるのですが、会社全体の売上や利益といった大きな数字だけを見ていると、どこに原因があるのか見えなくなってしまいます。そこで、部門ごとに利益やコストを切り分けて見えるようにしていきました。

――部門ごとに数字を分けることで、どんな変化があるのですか?

黒見さん:

私たちで「ここがダメですよ」と正解を突きつける必要はないんです。数字を比較して判断できるように並べてお見せすると、社長も自ら「あ、ここを変えなきゃいけないな」と気づくことが多いです。社長業というのはみなさん孤独で、日々迷いながら決断しています。その迷いやモヤモヤを、数字という「事実」で取り除いて、その先を見えるように整えてあげるのが私たちの役目です。

さらに数字だけでなく、「現場の社員さんの本音」も毎月アンケートでデータ化しています。「仕事にやりがいを感じているか?」を10段階で答えてもらったり、働く環境への不満がないかを追うものです。

「社長が迷わずに正しい判断を下せる材料」を揃えること。これが、私たちの考える本当の「見える化」です。

会社ごとに違う「現場の普通」。DXより手前の壁

――佐々木さんは、どの段階からチームに入ったのでしょうか。

佐々木さん:

黒見さんが計画を立てた後、同じ2024年のタイミングで、実際に現場のデジタル環境を整えていく役割として入りました。

一般に「DX」と聞くと、なんだか最先端のすごいシステムを入れるイメージをお持ちの方も多いんですが、中小企業の現場のリアルは、例えば「データが共有されていない」どころか、「そもそもパソコンのアカウントやパスワードが誰のものか分からない」「詳しい担当者が誰もいない」という状態からスタートすることも多かったりします。

――岡村建興様では、具体的に何から手をつけたのですか?

佐々木さん:

本当に地道な作業なのですが、社内で使っている「Microsoft 365」のアカウントや契約内容の整理から始めました。使われていない契約を見つけて解約したり、今あるツールで何ができるかを一つずつ整理していったんです。

コンサル側が一方的に「正しいやり方」を押し付けても、現場の社員さんはついてきてくれません。他社でうまくいった方法が、岡村建興様でもうまくいくとは限らないんです。「会社を良くする」ためには、きれいな提案書を書くことよりも、現場の皆さんと膝を突き合わせて『現状の使いづらいところはどこか?』『本当は何ができれば楽になるのか?』と現場の本音を一つずつ紐解いていくところから始まります。

コンサルティングをチームで行う理由。

――今回の支援では、3人がきれいに繋がって動いていますよね。

黒見さん: ありがとうございます。フォーバルでは役割を分けてチームで動いています。 最初の窓口として日常のケアをする「かかりつけ医」が永瀧さん。そこからじっくり検査をして治療方針を決める「専門医」が私。そして、現場で実際に薬を塗ったりリハビリを助けたりする「理学療法士」が佐々木さん、というようなイメージですかね。さらに裏方には、市場の調査や書類のチェックをしてくれる、クォリティ担保のための専門部隊も控えています。

――一人の担当者に頼らない仕組みになっているのですね。

黒見さん: はい。経営、お金、現場のIT、それぞれ見るべきポイントが全く違います。これを一人の「天才コンサルタント」に任せてしまうと、その人の体調や相性でサービスの質が変わってしまいますよね。チームで、それぞれの得意分野を掛け合わせるからこそ、どんな中小企業様にも、ブレずに品質の高いサポートができるんです。

3人が企業ドクターとして大切にしていること

――最後に、この仕事をしていて一番大切にしていることを聞かせてください。

永瀧さん:

やっぱり、経営者の想いを大切にすることですね。

数字とか課題とか、そういう話になりがちなんですけど、その人が何を大切にして、どこを目指しているのかがベースにないと、何をやっても的外れになってしまいます。社長が「この会社をどうしていきたいか」という熱い想いの、一番の理解者でありたいと思っています。

 

黒見さん:

私は、経営者が判断できるための材料と軸を用意することを意識しています。

経営者が社内の細かいところまで全部見るのは、正直難しいと思います。でも判断はしなければいけない。

だから「これを見れば判断できる」という状態をつくることが大事です。

加えて、「こういう選択肢もありますよ」と別の視点を出すことも大切にしています。こちらの知見やノウハウをもとに情報提供しながら、経営者がまだ気づいていない可能性を一緒に見つけていく。そうやって経営を加速させるお手伝いができればと思っています。

 

佐々木さん:

私は、そこで働く社員さんが「うちの会社、いい会社なんだよ」って家族や友達に自慢できるようになるお手伝いをしたいです。

デジタル化で仕事のムダが減り、会社の利益が増えれば、社員さんの心や生活にも余裕が生まれます。そんな温かい会社を増やすためのインフラを、ITの力で作っていきたいです。

まとめ

岡村建興様の大きな変化も、始まりは「日々の小さなお困りごとの相談」からでした。 そこから少しずつ信頼の輪が広がり、経営数値の見える化、現場の本音のキャッチ、IT環境の整理へと、パズルのピースがハマるように進んでいきました。

私たちは、答えを上から目線で押し付ける存在ではありません。 社長の想いを一番に考え、数字と現場の声を整理し、会社が「自分の足で歩き出せるまで」隣を歩き続けるパートナーです。

もし、次のようなお悩みがあるなら、ぜひ私たち「企業ドクター」を頼ってください。

  • DXを始めたいけれど、どこから手をつければいいか分からない
  • 高いツールを入れたのに、現場で全く使われていない
  • 部門ごとの本当の利益や、社員の生産性が見えてこない
  • 社員が今どんな気持ちで働いているのか、本音が掴めない
  • 社内のパソコンやアカウントの設定がごちゃごちゃで、ブラックボックス化している
  • 忙しすぎて、じっくり経営判断を下す時間が足りない

日本の中小企業社長の「孤独」をなくし、会社を元気にしたい。課題解決の最初の一歩を、どこから始めるのか。迷ったときこそ、私たちフォーバルの企業ドクターにご相談ください。